三度の飯より飯が好き

大阪で日常的に繰り広げられるハイクオリティなボケとツッコミに怯えながら暮らす女の日記。

お客様の中に都合良くハンサムなドイツ人はいませんか?

 

ブログ疲れた。。。

もぉ無理まぢ病む。

うちゎ文豪ぢゃないのに。。。

なんで,である口調で日記始めちゃったんだろ??って

小説家気取りかょ??(ワラ

って。。。絶対思ゎれてる。。。

まぢツラくて,毎晩まくら濡れてるょ

となりのおっさんの寝汗で。

秋なのに。

もう秋なのに。

朝、枕が湿ってる。

マジ解せぬ。

秋なのに

  もう秋なのに

    マジ解せぬ

   犬飼ななこ心の俳句
 

今朝から、生後4ヶ月の遊びたい盛りな子犬にも負けない程、テンションが高い私です。

理由はそう、本日。
夢にまで見たハンモックが届いたから。

いつか自宅に置きたいと思っていたハンモック。
南国じゃあるまいし恐らくどこに置いても背景から浮くであろうクソ邪魔なハンモック。
組み立てても案の定邪魔。
もうすっごい邪魔。
アカデミー賞邪魔部門ノミネート確実。

でも……乗ったら……すごい……

私の中の……関西が………

「ほんま…すっごいねんこれ…」

って主張してくる……

これに乗って、無心でゆらゆら揺れる。
その時間のためだけに頑張れる。
この子のために本島まで出稼ぎに行ける。

「早く、早くハンモックに乗りたい」

毎日その気持ちだけで、洗濯も掃除も、いつもの倍は早く終わる気がする。なんならそのうち、ハンモックに乗りながら掃除とかしちゃうかもしれない。
「あんたと離れとる時間も惜しいんよ…」つってドリカムの大阪LOVER風に歌ってしまう。

「もうこっち来いやって言って」
「ああ催促してしもたやないの」

とかハンモックに対してずっと言ってる。一人で。
 
思えば大人になってから、何かを切実に欲しいと思ったことがあまりない。

なんだろう。
なんていうか、自分で働く歳になって、買おうと思えば買える経済力が身に付いたからかもしれない。
いつでも手に入るものには熱が入らない。
だから大人は不倫する。

ただ一つ、大人になってから猛烈に欲しいと思っても手に入らなかったものがある。

23歳の誕生日。

死ぬほどドイツ人が欲しかった。

正確には、雪がしんしんと降り積もるクリスマスに、待ち合わせ場所で寒さに鼻の頭を赤く染めながらはーっと白い息を吐く私の目の前に、花束を持って現れる身長2メートルのハンサムなドイツ人だ。

でも手に入らなかった。
恋とは儚いものである。

ドイツ人と仲睦まじく歩きたかった。
ドイツ人から公衆の面前で花束をもらいたかった。
いや、もうドイツ人じゃなくてもいい。
一日でいいからとびっきりのハンサムとディズニーランドでデートしたい。
いやもうこの際ハンサムじゃなくてもいい。
誰か一緒にディズニーランドに行ってほしい。

こうして23歳の願望はどんどん容易いものに変わり、私は無事、ハンサムでもなんでもない、なんなら男でもないただの女友達とディズニーランドへ行った。

本当に欲しいものほど手に入らない。

そんな中でこのハンモックと出会えた私は幸せ者である。

今夜はこのハンモックに包まれながら
安らかな眠りに就く前に、日課の調べ物をする。

『ドイツ人男性 合コン』

諦めたらそこで試合終了だから。 

 

ゴリラ量産系女子の嘆き


前職で、かなりマメにブログを更新しなければならない規則があった。

とても変わった職種で、髪を数センチ切るにも許可が要り、仕事が入ったら旅行の最中でも戻らなければならない、厳しい仕事だった。
そんな職ならブログももちろん、NGワードというものが存在する。
しかし「いちいち許可をとらなくていいので、とにかく好きに書いて」と言われたのだ。
「これはちょっと…という言葉があったら、次回からやめてくれたらいいから」と。

もともと自分の気持ちを筆にしたためる癖があった。
高校3年間お付き合いしていたミスチル桜井さん似の彼には、いちいち毎授業、手紙を書いて、休み時間に渡していたので、あの時期日本の紙の消費率は他でもなく私が9割を占めていたと思う。
ちなみに彼から返事がくることは3年間で一度もなかった。

文章を書くことは好きだ。
落ち着いて自分の考えと向き合うことができる。

しかし落ち着いて考えと向き合った結果、何がどうなってそうなったのか、私のブログはゴリラが大半を占めた。
なぜかはわからないが、ゴリラの話題しかなかったのだ。
落ち着いて自分と向き合うどころか、錯乱してゴリラを量産していた。

「犬飼さん、ゴリラNGでお願いします。」

こんな言葉、人生で言われたことのある人間がいるんだろうか。
ゴリラNG。
ものすごいパワーワードだ。

そもそもゴリラNGってなんだ。
ゴリラはゴリラで生きてる。
断じて創作物ではない。
きちんと自立して社会に出てる真っ当なゴリラだ。
なんなら私が生まれる前から動物園で社会人やってる。
そんなゴリラをNGだなんて酷なことをする。

かくしてゴリラを封印されてしまった私だが、焦った。
ゴリラ以外に書くことが見つからない。
ゴリラなしで今までどうやって生きてきたかがわからない。
失って初めて大切さに気付く、バカな女だった。

友人に相談もした。

なっちゃんからゴリラとったら、バナナしか残らないのにね」

なんて雑な慰め方だろう。
むしろそんな目で見られていたとはショックだった。

それ以来、私のブログからは一切のゴリラが消え、代わりに更新頻度がかなり激減した。
でもそれくらい許してほしい。
いくらマウンドの外から「立てー!立てー!」と奮い立たせたところでアイデンティティを失った人間の活力など底が知れている。
息をしてるだけで褒めてほしい。

その後、ノーゴリラで過ごすこと数年。
今やすっかりゴリラなしの生活にも慣れ、代わりに悲しさを埋めるかのようにバナナに縋った。
確かに友人の放った言葉の通り、私にはバナナが残ったのだ。
むしろ、バナナが私のそばにいてくれた。
ノーバナナノーライフ。

しかしながら、女性とバナナのタッグに対する、世間の色眼鏡がすごい。
男女に友情は成立するか?の議題と同じく、女性とバナナに友情は成立するかの討論もしてほしい。
本人達がいくら身の潔白を訴えたところで、世の中の印象はそうなのだ。

でも。正直。
私も、もしも目の前で、可愛い女の子が『バナナ好きなんです』とかなんとか言ってたら、思う。
いや設定盛り込み過ぎだろ、と。
それだけ可愛いのに、この期に及んで一体誰にサービスしてるの?と。
一つ買ったらあれもこれもとつけてくれる下町の商店街と良い勝負だ。

なんというか、世界がこれだけ、metoometoo!と手を挙げている中で、当の私が女性をエロい目で見てしまうんだから、そりゃあ男女のセクハラなんてなくならないよな、と思う。

さすがにTPOは弁える。
美術館で男性器の彫刻や裸の女性の絵を見たところで 、何を言うつもりもないが、恐らくそれが居酒屋だったらハイボール片手に「ミロの乳首に触れてミロ」とか言ってる。
前回の日記で下ネタ警察を名乗っていた女だとは思えない。
そりゃあ桜井から手紙の返事もこないわけだ。

誤算だ。
こんなはずじゃなかった。
『こらこら皆、ななちゃんの前だから…』
って気を遣われるくらい、清純派になってみたかった。
清純破だ。
純を破壊し切っている。

中学校まではピュアの塊だったはずだ。
高校3年間付き合った桜井ともハグまでしかしていない。
湘南乃風ですら美味しいパスタ作ってんのに。
思い返してみても、家庭は至って普通。

つって幼少期まで遡ったんだけど、今思い出した。

小学生のお兄ちゃんが難しい言葉を覚えてとにかく使いたかったのか

「勃起したーーーーーーー!!!」

と何かあるたびに絶叫していたのを幼い私も真似していた。

初期じゃん。
もう覆せないよ。

これからの時代は強さが大事。
諦めて、ゴリラ系女子を目指します。

 

下ネタ警察は妥協の産物を見逃さない

 

見ると、無性にイラッとくる顔文字がある。

 

(^_^;)

 

『あ〜今日も疲れたよ〜!』の語尾にこれが付いていたなら、まだ当たり障りがない。汗を深読みする必要もなく、ああ疲れたんだな、と素直に受け取ることができる。

『さっきスナイパーから狙撃されてましたけど大丈夫ですか?』なんていうちょっと特殊な問いに対しての、『いや、ちょっと肩かすった(^_^;)』も有りだ。笑顔で無事をアピールしつつ滲み出る汗が肩の痛さを物語っているし、周りに無用な心配をかけたくない人なんだなという優しい人間性が垣間見れる。
全く問題ない。

問題は、数多の顔文字の中からよりにもよってこれをチョイスしちゃうタイプの人間は、上記のような理由では使ってはこないということだ。

「あっそうなんだ…(^_^;)」だの。

「まあいいや(^_^;)」だの。

マイナスな返事を柔らかく表現するために顔文字を用いるというよりは、どちらかというと顔文字でトドメを刺そうとしているような、直接言うと角が立つから相手に察してもらおう、という小賢しさが滲み出ている。
非常に解せない。誠に遺憾の意。

まあ、もちろん、偏見だという自覚もある。

なんとなく、この顔文字を使う人って、表では曖昧に返事しておいて影でぼろくそ言ってるんじゃないの…?とか。

平和主義を主張しておきながら裏垢では剛力彩芽のことぼろくそ言ってるんじゃないの…?とか。

どうせ裏では率先してアンチに便乗して日頃の鬱憤晴らしてるんでしょ?とか。

windowsユーザーを見つけるとほくそ笑むmac信者なんでしょ?とか。

なんかこう、疑心暗鬼になっている部分もある。
できることならこの顔文字を好きになりたい。

私とこの顔文字の、出会い方が悪すぎたのかもしれない。
別のパターンで想像してみよう。

 

「石油いる?(^_^;)」

 

この出会い方だったら、もう間違いなく、この顔文字に好感を覚えるどころか、人生添い遂げるくらいの気持ちだったに違いない。そうなると「(^_^;)」の受け取り方も変わる。

『石油が余ってるから出来ればもらってほしいけど、突然そんなことを聞くのは不躾かもしれないし…』という気遣いから、突拍子もないことを少しでもフランクに伝える策として、苦し紛れに顔文字をつけた感がある。

「石油いる?」だけだと若干、高圧的というか、持ってるけど欲しいならあげるよ?感が漂ってしまうところを、顔文字一つ語尾につけるだけで「こんなこと突然聞いてほんと意味わからないと思うし、忙しかったらスルーしてもらって構わないんだけど、石油欲しかったりする?」という、かなりソフトに語りかけられてる感がでる。
なんなら下からきてる感じすらある。
石油持ってるのに。


嫌いな何かを好きになる方法として、別角度から見てみることは、とても大事なことなんですね。

これを機にもう一つ打ち明けるとね。


私は巷でも有名な下ネタ警察というやつです


下ネタ警察。
ゲームスタート時、レベル1のまま防具も持たずに村を飛び出し、いきなり魔王に向かってレベル60以上でしか会得できない攻撃魔法を連呼する、そんな無謀な勇者という名のバカを取り締まる警察です。

キャラクター  会話の流れ・場の雰囲気  ユニークさ

これが下ネタにおけるフローチャートなんですが、まず最初の村で『キャラクター』という防具を手に入れ、次に山林で経験値を貯め『会話の流れ・場の雰囲気』を掴み、最後にネタのぶち込み方に『ユニークさ』という武器を装備する。
場合によっては、最初の村の時点でキャラクターという名の防具がメタルキング鎧並みに最強な人がいたり、仮にキャラじゃなくても会話の流れとネタの入れ方が絶妙にマッチしてウケるケースもある。

でもまあ、大体の場合がフロー通り地道にいって、ようやくレベル60以上の呪文を放つことを許されるわけです。

でもね。たまに何がどうしちゃったのか、防具も薬草も持たず裸一貫のまま魔王に挑む勇者がいんのね。

いや…勇者だよ。
あんた勇者だ。紛れもない。
『漢なら裸一貫の獅子であれ』。
ワンピースのフランキーもなんかそんなこと言ってた。

でもお願い。

経験値を貯めてくれ。
頼む。もう少し城の周りを徘徊してくれ。
所構わずぶっこむおかげで、魔王のMPどころか仲間のMPもごりごり削られてる。見て、みんな瀕死だから。
お願いだから、『ぬののふく』のままメラゾーマを唱えてないで、教会へ行ってくれ。

スポーツで例える所の、助走もなしに高跳びしちゃう選手。
バーを目の前にテンション上がっちゃったのか、スマートに背面跳びしてるけど思いっきり背中から落ちてるから。
バー、逃げないから。
助走してる間に逃げたりしないから。
跳ぶことに失敗したなら、いっそそのバーを持って、ポールダンスという手もある。自虐は若干反則行為だが、周りは笑うしかないので最終兵器でもある。

だからまず、助走をしてくれ。
スタートラインはそこだ。


そんな感じで、悲しみの連鎖を生み出す前に、勇者が魔王になってしまう前に、下ネタ警察としてはいち早く逮捕したい。

「ピピーーーーー!下ネタ警察だ!貴様、なんだそのおざなりな前振りは!逮捕だ!

つって、お縄にかけて更正させてあげたい。

未来ある若者だもの。
救うべき命がそこにある。

ちなみに下ネタ警察、50歳以上のいわゆる『おじさん』層は意外と逮捕しない。

そこから先は是非とも下ネタ介護士にお任せしたいと思う。

 

深夜、気付くと隣で芦田愛菜が寝てる

 

夫の寝言がすごい。

 

これを言うと大抵、奇声がすごいのかとか、会話できるレベルなのかとか、色々聞かれるんですけど、強いて言えば「全部」。

 

同棲して間もない頃、真夜中に原住民に叩き起こされたことがある。

静かに眠っているかと思いきや、突然よくわからない国の言葉を流暢に叫びだし、謎の「破ァーーーーーッ!」という喝と共に再び眠りにつく原住民。

あるときは突然「ハァ…ハァ…!」つって苦しみ始めたかと思えば、ガバッと起き上がりまっすぐ私の目を見て「愛してるよ…」って囁いて寝る。

あっ今夜はイタリア人?、ってくらい、夫の人格が毎晩変わる。

深夜に無理矢理目覚めさせられる身としてはかましいわ以外に何の感想もない。

さすがにこれを数年続けられたら慣れもする。

最近は夫がガバッと起き上がってきた瞬間に、間髪入れず「シャラップ!!」と叫びながら夫の頭を枕に押さえつけることで、寝言の内容に小一時間考えさせられることもなく、スムーズな眠りに就ける、というスキルを会得した私です。

流れるようなスピードというよりはもはや流れ作業。
さながらエクソシストの如く、何かに取り憑かれた夫を鎮めるのが日課になりました。 

そんな感じで、夫のレベルに合わせてこちらも成長せざるを得ない日々ですが、こちらが進化するということはあちらも進化するという、『BLEACHの法則』があるわけで。
若干定番化していた寝言も、徐々にこう、ひねりを入れてくるようになったわけです。

 

先日の話。 

深夜2時に横で夫がうなされ始めたので、眠りの浅い私は、ああくるな、って。
こちらも伊達にエクソシスト職人やっているわけではないので、悪霊の気配は稲川淳二よりもいち早く察知するわけですよ。

お、これはくるぞ、と。

それで案の定、ジャンプなら即打ち切り決定ってくらい何のひねりも面白みもなく、予想の展開通りに夫が勢い良く起き上がって来たので、集英社はそんなに甘くねえぞって気持ちも込めて、『次回作にご期待下さい』つって桜木花道よろしく夫の額にそっと左手を添えたところで、夫が食い気味に叫んだ。

 

「おれはね…!」

「ななこがね…!」

 

 

「だーいすきなんだよ!!」

 

 


おい……こいつ……

 

芦田愛菜に寄せてきよったぞ…

 

しかも芸能と学業を完璧に両立するかの天才少女ならまだしも、目の前に転がっているのは体重80キロを目前にした、酒に酔って公園で寝るダメなおっさん。
なにが悲しくて深夜2時に芦田愛菜に寄せるおっさんに叩き起こされなきゃいけないのか。

なぜだ。もっと他にいるんじゃないのか。

この罰を受けるべき重罪人が、この国には大勢。

 

わけのわからない寝言を、聴覚から脳まで検問なしでストレートに受け入れてしまったために、案の定、謎のイライラに苛まれるわけですが、なんせ相手は寝てる。

やめよう。考えるの。
彼も疲れてるんだ。

毎日毎日お仕事お疲れ、ありがとう。
おやすみ!

 

すっと眠りの体勢に入った私の横で、何の穢れもない澄んだ一言が聞こえた。

 

 

「 S e x ... 」

 

 

いや起きてんだろどう考えても起きてんだろ殴るよマジで殴るよ。つって強めの肩パンをしたが信じられないことに夫は熟睡していた。

その後、小一時間、私だけが妙に発音の良い「sex...」の言葉にうなされる。

 


もういやだこんな夜。